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漫画『お主もワルよのぉ』のレビュー

漫画『お主もワルよのぉ』のレビュー

 

江戸中期。絶対身分差の時代に、圧倒的権勢を誇った一人の商人がいた。

男の名は越後屋善兵衛――。

その多大なる財力で大名にすら取り込んだ男

お主もワルよのぉの評価
ストーリー
(3.5)
キャラクター
(3.5)
画力
(3.5)
世界観
(3.5)
オリジナリティ
(3.5)
総合評価
(3.5)

話題をそそぐゾウ

ここに文時代劇ではおなじみの悪代官が手を組む悪の商人に向かっていう台詞「お主もワルよのぉ」が元ネタです
悪い商人が主役という珍しい作品だね。

アンギットゥ

 

 

 

ストーリー

越後屋が策を巡らせて、ライバルを蹴落としていくのが痛快です。

越後屋も悪党ですが、人情があったりするので憎めないキャラになっています。

ここら辺のバランスはさすがですね。

後半は越後屋の真の目的と過去が明らかになり、物語が一気に動き出します。

やや駆け足なので打ち切りだったのかな? と思いましたが、きちんと纏まっていましたのでさほど気になりませんでしたね。

話題をそそぐゾウ

ここに文強引ではあったが、伏線もキッチリと回収していましたからな。
グダグダと続くよりもスパッと終わらせてくれた方がスッキリするからね。

アンギットゥ

キャラクター

成功しているのに腰が低くて、誰からも好かれている。

その素顔は策謀を巡らす悪党、越後屋。

そこまでは定番の設定ですが、恐ろしく強いのは予想外でした。

しかもその強さは越後屋の過去と目的に関係している無駄のなさが素敵です。

話題をそそぐゾウ

ここに文意外性を物語に活かしているのはさすがですな。
設定を活かせなくてなかったことにされたり、矛盾する作品が多いからね。

アンギットゥ

画力

キャラの描き分けは出来ていますし、アクションも文句ありません。

少々癖のある絵ですが、この作者の作品は他にも読んでいるので違和感は感じませんでしたね。

世界観

リアルな江戸中期だと思います。

オリジナリティ

時代劇で悪役となる商人が主役というのが斬新ですな。

しかも商人として策謀を巡らせてライバル達を次々と嵌めていくのは見たことがありません。

総合評価

面白い!

4巻と短いですが、面白すぎて一気呵成に読めます。

時代劇で倒されるだけの悪の商人に焦点を当てて、最後まで描ききった本作は傑作です。

2020年3月末の時点でkindle unlimitedでは1・2巻が無料で読めるので、kindle unlimitedのユーザーは試しに読んでみるのもいいと思います。

話題をそそぐゾウ

ここに文最近はグダグダと引き延ばすか、打ち切りで伏線が未回収で終わる作品ばかりですからな。
四巻という巻数できちんと纏まっている漫画は貴重だよね。

アンギットゥ

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