週刊少年マガジンで2009年から2013年まで連載していたチャンバラ漫画です。
江戸中期の猛者の集うことで知られる海原藩を舞台に、主人公の我間が同門を裏切った父を倒すために戦います。
チャンバラ漫画は数あれど、主人公が最初の敵を不意打ちで仕留めるのは斬新でしたね。
話題をそそぐゾウ
アンギットゥ
ストーリー
海原大仕合が行われるのが前半です。
藩主候補達が自分が最強だと思う流派を戦わせて、勝ち残れば次期藩主になります。
海原藩の跡取り争いですね。
後半は無宝流という幕府打倒を企む組織と主人公我間達との戦いがメインとなります。
テンポがとてもよく、飽きが来ない展開です。
キャラクター
多彩な流派とキャラクターが登場します。
既存の流派をモデルにしているのはわかりますが、よくここまで考えるなというくらい多種多様な流派が登場して凄いなあと感心してしまいますね。
しかもテンポが良いので次々とキャラクターが退場していきます。
画力
バトル漫画なので迫力はそれなりにあります。
ただ途中から登場人物達の顔が縦長になるのは好みの分かれるところでしょうか。
世界観
戦を知らない世代しかいない江戸中期。
その平和な時代だからこそ、無宝流も幕府を強大な敵として倒そうという話に説得力が持ちます。
幕末は江戸幕府は黒船来襲でガタガタのボロボロですからね。
オリジナリティ
多彩な流派が登場するのはバトル漫画ではありますが、テンポの良さと流派の引き出しの多さは凄いですね。
主人公と仲間達が使う大亀流の技もよく考えられているなあと感心させられます。
剣術は基本として、槍術や弓術、鎖鎌術まで登場します。
続編では西洋剣術まで現れるのだから本当に幅が広いです。
総合評価
面白い!
何度も書きましたが、この作者のテンポの良さと引き出しの多さは特筆すべきものがあります。
特に敵キャラクターを惜しげもなく使い捨てる大胆さは凄いです。