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『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』の感想

『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』の感想

評価シナリオ:[star rating=”5″] キャラクター:[star rating=”5″] 映像:[star rating=”5″] 音楽:[star rating=”3″] オリジナリティ:[star rating=”5″] 総合評価:[star rating=”5″]

ストリート・ミュージシャンとして生計を立てていた、ホームレスのジェームズ。薬物依存で親にも見放され、生きる希望も持てずにいた彼の前に現れたのが一匹の茶トラの猫、ボブだった。出会った瞬間から不思議とジェームズに懐いたボブは、ジェームズに生きる希望とチャンスをもたらす。

映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』公式サイト:より引用

実話系の映画は沢山ありますが、この映画の面白いところはボブが本人役で登場しているところです。

まあ人間ではないので本人役というのはおかしな話ですけどw

タレント動物というのは専門の事務所で訓練された子が使われますが、ボブは代理を立てずに撮影できたというのが賢さを物語っていますね。

主役であるジェームズを演じる役者さんにかなり懐いているので、役者さんではなく本人かと思いましたよ。

シナリオ

実家を出て、薬漬けになっていた青年のもとに怪我をしたボブが迷い込んだことから物語は始まります。

妊娠した猫や野良猫が人の家に入り込んで、いつの間にか居着いてしまうというのは結構ある話みたいですが、ボブもそのパターンですね。

ジェームズさんが優しい人だから、いざというときには逃げ込もうと思ったのでしょうか?

それはボブのみぞ知る話ですw

お話はボブを通じて、ジェームズが少しずつ立ち直るというもの。

辛いときには自力で這い上がれないものです。

本来は助けてくれるのが家族ですが、人間関係というのは複雑ですからね。

無理解な家族に余計に苦しめられるということもあります。

この物語はボブという最高の助っ人のおかげで立ち直ったジェームズさんの物語であり、心にぐっと来るものがありますね。

私的な話ですが昨年の初めに愛犬の瑠璃を癌で亡くしまして、ボブを見ていると瑠璃のことを思い出します。

キャラクター

やはりボブが素晴らしいですね。

賢そうな見た目通りに、きちんと撮影もこなしてくれます。

エリザベスを付けるシーンとか、自分が去勢されたときのことを思い出して嫌にならないのだろうか? と思いますが、きちんと撮影させてくれました。

ジェームズもいい人だなと思いました。

この人だからこそボブは信頼したのだと感じました。

ただ原作は自伝なので、美化している部分もありそうでどこまでがほんとうかはわかりませんね。

映像

イギリスを舞台にした作品は、暗い色調が多いです。

例えばTabooとか。

天気が悪い日が多いですからね。

サッパリとした陽気なイタリアとは大違いです。

しかし映画はそんなに暗い感じはしなかったかな。

青年が猫を通じて立ち直る話ですからね。

音楽

可もなく不可もなし。

オリジナリティ

猫との出会いで立ち直る物語。

まさしく幸せのハイタッチ。

動物系の映画は結構ありますが、ほのぼのとしているけど別れ(寿命の関係でどうしても)もついてくる映画が多いなか、立ち直るのをメインに据えているのは見たことがありません。

こういう伝記系の物語で動物が本人役として出演するのもはじめて見ました。

他の作品はタレント動物が出ますからね。

総合評価

いつまでも幸せにいてほしいものです。

気分が落ち込んだときに見ると元気にしてくれる、素晴らしい映画。

『英国王のスピーチ』のスタッフなので安定したクオリティです。

同じテーマでもスタッフによって出来は変わりますからね。

実力派スタッフが結集して作ってくれてほんとうによかったです。

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